東京のど真ん中、有名デザイナーのショップが並ぶ青山の街に、都営青山北町アパートがまだ残されていました。再開発のことは聞いていたので、どんな様子かな?と訪れてみたのですが、誰も人のいなくなり解体を待つ建物の周りにも、時を惜しむように春の風景が。
1957年から1968年にかけて整備され、25棟586戸もの大規模な団地。現在は住民はおらず、やがては高層ビルのある新しい街に生まれ変わる計画だそうです。
昭和の公団住宅によく見られた5階建ての建物ですね。小さな空き地で、子どもたちが木や花に埋もれるように遊んでいたのでしょう。
空き地・・・ノスタルジックな言葉ですね。昔の団地はこんなふうに余裕のあるスペースがあって、一見するとムダなスペースですが、そこがみんなの心の緩衝材になっていた気がします。
街の再開発の設計では、人の管理で縛られない(ように感じる)空間づくりを期待したいところです。
公団の敷地全体はフェンスで囲まれていますが、ところどころ透明なカーテン越しに中が見えました。勢いよく菜の花が咲いていました。
工事フェンスの外の小さな公園。ちょこっとひと休みできます。
桜も咲いています。敷地の中なのでフェンスで全体が見えませんが、長年、みんなを楽しませてきたのですね。
網のフェンスからのぞいてみました。私自身がここで暮らしていなかったから落ち着いて見られるのでしょうが、住民だった方たちには思い出がいっぱいなのでしょうね。ブルトーザーの整地跡が少し切ない。
青山通りから原宿方面に通じる道路です。左側がビオトープや芝生広場を設け生まれ変わったエリア。右側が旧エリア。新入社員の皆さんが元気よく歩いていきました。
現在、再開発は2029年5月の竣工を目指しているとのこと。新しい時代の夢を一緒にみられたらいいなあ🎈