佐助稲荷で狐さんたちに会いました
お正月に鎌倉佐助稲荷神社にお参りしました。
コミックス『海街diary』第1巻「佐助の狐」に出てくる神社です。「佐助の狐」のお話は佳乃さんの元彼・朋章(ともあき)くんがミステリアスで素敵でした😅
さて、鎌倉駅から徒歩で20分。住宅街を通り、少し坂を上ると真っ赤な鳥居の入口に行き着きます。
ここが入口。源頼朝が伊豆に流されていた頃、夢に稲荷神(白狐)が現れて平家討伐の時期を告げ、それにより頼朝は平家に勝利して鎌倉幕府を設立したそうです。
佐助稲荷神社の「佐助」は源頼朝が「佐(すけ)殿」と呼ばれていて、稲荷神が佐殿を助けたからと言われています。
参道は40基以上の朱色の鳥居、250本以上もの幟旗が並び鮮やかな色彩の世界に囲まれます。鳥居を進むにつれて、俗世界を離れ神様のいるところに近づくるだそうです。
参道や境内のいたるところに、白狐が鎮座していました。
鳥居の並ぶ階段を上りきったところにある拝殿。老朽化により、2020年に建て替えられました。
佐助稲荷神社は「出世神社」とも呼ばれます。源頼朝が稲荷神のお告げに従ったので征夷大将軍に”出世“した、という伝説にちなんでいます。
佐助稲荷には、人々から奉納された古い石の祠(ほこら)がたくさんあります。祠の中には神様のおつかいである狐が祀られていました。
📚狐が神様のおつかいと言われるわけは?📝
この神社の御神祭は、宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)、大己貴命(おおなむちのみこと)、佐田彦命(さるたひこのみこと)、大宮女命(おおみやめのみこと)、事代主命(ことしのぬしのみこと)です。
宇迦之御霊神の別名は「御饌津(みけつ)神」でした。昔の人は狐を「きつ」と呼んでいたそうで、 この「きつ」と「みけつ」の発音が近かったことから、狐が宇迦之御霊神のお使いとなったという説があります。他にも説はいろいろあるようですが。
白い陶器製の狐が多いですが、石の狐も。尻尾の勢いがすごい!
苔むした石の狐。どれくらいの年月を経ているのでしょう?
銭洗弁財天で金運アップ?
佐助稲荷神社から5分くらい歩いて銭洗弁財天(宇賀福神社)へ。鎌倉駅から直接行くと徒歩25分程度ですが、入口前の登り坂が少しキビシイかも。
入口の鳥居をくぐると崖を掘ったトンネルに入ります。
トンネルを抜けると境内。参拝者はまず社務所で賽銭を納め、お金を清めるざるをお預かりします。お正月とあって順番待ちの行列はかなり長く伸びていました。
お金を清めるのは洞窟の中にある奥宮です。湧き出る霊水は「銭洗水」と呼ばれる鎌倉五名水のひとつ。ざるにお金を入れ、「銭洗水」を柄杓でかけます。心が清められ金運も上がるとか。
銭洗弁財天(宇賀福神社)創建についての言い伝えは、世が乱れ、人々が飢饉に苦しんでいた平安時代末期に始まります。源頼朝が夢で聞いた宇賀福神のお告げのとおりの場所に行くと、綺麗な湧き水が湧き出ていて、そこに社を建て、神仏を供養したところ天下が治っていったとのことです。
鎌倉は学校の歴史で勉強しましたが、あちらこちらに頼朝にまつわるお話があり、鎌倉時代の人々の様子を感じることができます。
銭洗弁財天は多くの人で賑わっていたので、別の機会にゆっくりお参りすることにしましょう😀