ドーラの撮れたDay

漫画や小説の聖地巡礼と街歩きが大好きで、素敵な出会いを楽しみながら写真で綴っています。

鎌倉宮の桜と盛良親王

鶴岡八幡宮の東にある「鎌倉宮」に行きました。気持ちのよい日です。

鎌倉宮の鳥居は赤と白の2色なのが特徴です。河津桜が咲いていました🌸

 

鎌倉宮は後醍醐天皇の皇子・護良親王が祀られ、1869(明治2)年、明治天皇の勅命によって創建された神社です。

親王は建武の新政の功労者として1334年に征夷大将軍となりましたが、足利尊氏と対立したことから鎌倉二階堂に幽閉され、1335年に28歳の若さで非業の死をとげました。

 

拝殿の右側に村上社があり、鎌倉幕府に負われた親王の身代わりとなった村上彦四郎義光の木造がありました。「撫で身代わりさま」と呼ばれ、この木造を撫でると参拝者の病気や怪我の身代わりになってくれるといわます。

手水舎に下げられた「獅子頭守り」。鎌倉宮では神社の各所にこの小お守りが飾られています。獅子頭は「厄を食べて幸せを招く」とのこと。

 

手水舎の前に「晩白柚」と亀。晩白柚がザボンの一種で、熊本県八代市の名産品だそうです。大きい!!

「かわらけ」という素焼きの皿を「厄割り石」めがけて投げ、厄を割るようになっています。

 

「厄割り石」の横にある門から社務所へ。

 

社務所からさらに奥に進むと鎮守の森が拡がっていました。とても静かです。

 

さらに奥に進み、本殿の裏側にあたる場所に土牢がありました。

 

中の広さは4メートル四方で、盛良親王は9ヶ月間も幽閉されたと伝えられています。ただ、岩牢ではなく小屋づくりの土牢だったという説も。いずれにしても鎌倉の冬はかなり冷え込んだことでしょう。

 

御構廟(おんかまえびょう)。足利尊氏の弟、直義の命で親王を暗殺した淵辺義博が、親王の首を置いて逃げ去ったという場所です。

 

本殿の裏手に階段があり、階段に続く扉の向こうに土牢が位置しています。今はかないようですが、紋の入った立派な扉でした。

 

重苦しい歴史の跡に触れたところで、小さな桜たちがなごませてくれました🌸

 

鎌倉宮は「獅子頭守り」のディスプレイをはじめ、インスタ映えのスポットがいくつもありました。厳かさとともに楽しさもあって、様々な年代の人が憩える場所のようです。