ドーラの撮れたDay

漫画や小説の聖地巡礼と街歩きが大好きで、素敵な出会いを楽しみながら写真で綴っています。

2024-01-01から1年間の記事一覧

音楽家たちのメッセージ:タケミツメモリアルホールに響くウクライナからの「第九」

今年のコンサート鑑賞の締めは、ウクライナ国立歌劇場管弦楽団の「第九&運命」に行きました。戦争が続くウクライナの音楽家たちの演奏を、作曲家武満徹の名を冠した東京オペラシティコンサートホール(タケミツメモリアルホール)で聴きたかったので。 武満…

朝香宮邸のアールデコを舞台にした『そこに光りが降りてくる』展

東京都庭園美術館で、青木野枝さんと三嶋りつ惠さんの2人のアーチストによる『そこに光りが降りてくる~朝香宮邸でつむぐ鉄とガラスの創造』展を観ました。 こちらの美術館は、1933(昭和8)年に皇族朝香宮家の自邸として建てられた建物を、現在は展覧会など…

京橋「TODA BUILDING」の新スペースを探検:現代アートから鬼滅の刃まで

京橋のアーティゾン美術館の隣に戸田建設の超高層ビル「TODA BUILDING」が11月にオープンし、アートスペースがあるので寄ってみました。 オリジナルのプログラム「APK PUBLIC」 1階、2階では、パブリックアート・プログラム「APK PUBLIC」を展開。飯田志保子…

表参道・原宿アート散歩:ファッションブランドのギャラリーが刺激的

表参道は街そのものも愉しいですが、無料のアートギャラリーが多いのでいつも発見があります。特にヴィトンやプラダは現代アートをゆったりした空間で紹介してくれるますし、カメラのGR専門のスペースもオープン。時代の新しい感性をキャッチできたらよいの…

DIC川村記念美術館の光と小説『太陽を曳く馬』

千葉県佐倉市にある「DIC川村記念美術館」へ久しぶりに。レンブラント、ルノワール、モネ、ピカソなどの名作が展示されていますが、現代美術のマーク・ロスコの作品7点だけで一部屋が構成されたロスコルームは別世界です!! 約3万坪ある広大な敷地は、緩や…

立川昭和記念公園:黄金色のイチョウ並木を抜けて

紅葉まっさかりの立川昭和記念公園へ。お天気がよくて青い空に黄色や赤の葉が映え、自然の美しさに出会えたことを心から感謝しました。 ニュースなどで有名な「かたらいのイチョウ並木」300mの道に98本のイチョウが植えられているとか。 丸ごと鮮やかに色づ…

虎ノ門ヒルズ2:MUUUSEで音楽と光の波動を体験しました

虎ノ門ヒルズステーションタワー45階の情報発信スペース「 TOKYO NODE」で開催中のイベント「MUUUSE:MUSIC MUSEUM~音に触れる、光を聞く。身体が反射する~」に行きました。 日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から直結のステーションアナトリウムでは、巨大ラジカセが…

虎ノ門ヒルズ1 : 世界のアーチストが手がけたパブリックアートを巡りました

2023年10月に全面オープンした虎ノ門ヒルズでアート探訪。地下鉄日比谷線虎ノ門駅から直結している4つのタワーのうち森タワー、ビジネスタワー、ステーションタワーでパブリックアートを巡りました。 新しい街は次の時代への期待がいっぱいで、ワクワク 森タ…

小田原:からたちを探して白秋の散歩道へ

つい最近、公園でからたちの木を見てから、北原白秋作詞・山田耕筰作曲の「からたちの花」を思い出し、懐かしさに浸っています。白秋のことを調べているうちに、小田原に「からたちの花の小径」があることが分かり、行ってきました。 「からたちの花の小径」…

立川の昭和記念公園に広がるファンタジー

10月上旬の国営昭和記念公園はコスモスの花がまっさかり。そろそろイチョウ並木も黄色に染まるころでした。 この公園の美しい自然も素敵ですが、私は子どもたちの広場「子どもの森」にいつも寄ることにしています。 すがすがしい空気をあびながら 華道の草月…

小島一郎写真展『青春』で人を撮る気迫に圧倒されました

小島一郎さんの写真展『青春』で新宿・旧オリンパスギャラリーへ。日本の若者たちをまっ正面から撮った小島さんの気迫がすさまじかった!! 小島さんの写真展にうかがったのは、横浜のドヤ街の人々を捉えた『正方形の故郷』、アルメニアのロマの家族が心に残…

府中市郷里の森博物館:村野四郎記念館ほか

府中市郷土の森博物館の敷地内には府中市ゆかりの建物や資料館があり、見どころがいろいろあります。 村野四郎記念館 府中市の旧尋常高等小学校校舎を活用した建物を活用して、詩人の村野四郎記念館が設置されています。 村野四郎(1901~1975年)の詩は、学…

府中市郷土の森博物館:彼岸花を見に行って、北原白秋の詩を思い浮かべました

府中市郷土の森博物館に彼岸花を観に行きました。博物館という名称ですが、約14万㎡の敷地には府中の自然や地形、文化などが表現され、森も田んぼもプラネタリウムまであるエリアです。南武線・京王線の分倍河原駅から多摩川方向にバスに乗り、約10分です。 …

案山子さんと迎える寺家ふるさと村の秋

秋を訪ねて、横浜市青葉区の寺家ふるさと村にやってきました。川崎市、町田市に接するエリアで、周囲は新興住宅地ですが広い田園風景が広がっています。 寺家ふるさと村の案山子さんたち 田んぼは稲刈りが始まっていました。案山子も総動員で稲を大事に守っ…

映画『太陽の子』をきっかけに『あたらしい原爆展』へ

映画『太陽の子』について 映画『太陽の子』ば、太平洋戦争の末期、日本での原爆開発に没頭する若き科学者(柳楽優弥)を軸に、厳しい時代の中で精一杯生きる人々を描いた物語です。2021年の上映作品で深く心に残っています。その『太陽の子』の脚本・監督の…

シアターオーブでミュージカル『LENT』観劇

渋谷シアターオーブ、球形の空を感じつつ 渋谷ヒカリエ11階にあるシアターオーブで、ミュージカル『LENT』を観ました。オーブ(orb)とは球形の意味。非日常な劇場で極上のひとときを過ごしました。 一面が大きなガラス窓で、窓辺に立つと浮遊しているよ…

『ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展』感想 ボイスからの問いかけ

ドイツの現代美術家ヨーゼフ・ボイス (1921~1986)と日本の作家たちとの対話を意図した展覧会へ。ボイスは、マルセル・デュシャン、アンディ・ウォーホルと並ぶ現代美術の先駆けとなった人です。 ゲルハルト・リヒターやアンゼルム・キーファーに大きな影…

感想『村上隆もののけ京都』展、異界の入口へ

村上隆の大規模展覧会を観るのは前回の『五百羅漢図展』から8年ぶり。今回は京都だけの開催のため、祇園祭の時期に合わせて行きました。後から調べたことも追加しつつ、感想をまとめました。 最初に思ったのは、展覧会のタイトル『もののけ京都』とは何だろ…

京都/桝形商店街の粽(ちまき)と注連縄

2023年10月に訪れてから、すっかりファンになってしまった京都の出町桝形商店街。出町柳駅で乗り換えがあったので、寄ってみました。 お店の入口に粽(ちまき)と注連縄(しめなわ) 洋品屋さんの入口に、祇園祭の粽と一緒に珍しい注連縄が掛けられていまし…

京都/青もみじの瑠璃光院~等伯に包まれる智積院

祇園祭見物と合わせて、夏の京都を少し巡りました。 青もみじの幽玄~瑠璃光院 比叡山の麓にある瑠璃光院は、叡山電車の八瀬比叡山口駅から徒歩で10分と少し。夏の旅行は炎天下をあまり歩かずに行けると嬉しいですね ≪瑠璃光院≫山門 見上げると緑がこぼれ落…

初めての祇園祭3~前祭の山鉾巡行②、後祭の鉾建て

「はじめての祇園祭2」から続きます 新町通の電柱すれすれに通る山鉾に思わず拍手 御池通に近い新町通で少し空いていたスポットを見つけ、山鉾がやってくるのを待ちました。強い陽射しが照りつけましたが日傘は路が狭いのでNG。他の皆さんもタオルを被った…

初めての祇園祭2~前祭の山鉾巡行①

いよいよ山鉾巡行の日。午前9時から長刀鉾を先頭に山鉾23基が四条烏丸を出発し、四条通・河原町通・御池通の順に巡行します。今回は途中から空いているところで観ようと思い、スタート地点はあきらめて四条の朝を散策してから向かいました。 山鉾が各山鉾町…

初めての祇園祭1~前祭の宵山

初めての祇園祭。ちょうど村上隆展が京都で開かれていたこともあり、出かることにしました。前祭の宵山(16日)、山鉾巡行(17日)が見られる日程で2泊3日の旅です。 宵山で四条通の賑わいにどきどき 宵山の日の夕方、四条烏丸についたら大きな山鉾が並んで…

柿生の浄慶寺・あじさいの咲く庭の羅漢さんたち

川崎市の小田急線柿生駅から徒歩10分の所に浄慶寺という花の美しい寺があり、何度か訪れています。梅や桜、6月はあじさいを楽しみました もう一つ、この寺は羅漢さんの像が境内にたくさんあって、その姿がとてもユニーク イチオシの羅漢さん。笑顔に癒やされ…

横浜市「平和のバラ園」にアンネ・フランクのバラを訪ねる

アンネ・フランクの形見とも言われる、≪アンネのバラ≫を初めて観ました ホロコーストを生き延びたアンネの父オットー氏がかつての隠れ家に咲いていたバラをもとに園芸家に依頼し、平和への願いを込めて作られた新種だそうです。 このバラは花の色がしだいに…

柿生の浄慶寺・桜色に包まれた愉快な羅漢さんたち

川崎市にある浄慶寺は「あじさいの寺」として神奈川花の名所100選にも選ばれていますが、境内にあるたくさんの羅漢像も魅力です。 修行中の羅漢さん、ちょっと遊んでいるおちゃめな羅漢さん、パソコンなど電子機器を使う羅漢さん、さまざまな羅漢さんに出会…

旧青山北町アパート、解体を待つ春に

東京のど真ん中、有名デザイナーのショップが並ぶ青山の街に、都営青山北町アパートがまだ残されていました。再開発のことは聞いていたので、どんな様子かな?と訪れてみたのですが、誰も人のいなくなり解体を待つ建物の周りにも、時を惜しむように春の風景…

報国寺・川端康成の散歩道

鎌倉の瑞泉寺から歩いて、二階堂にある報国寺に行きました。 建武元年(1334)に足利尊氏の祖父である、足利家時が創建したといわれる臨済宗建長寺派の寺で、足利氏・上杉氏の菩提寺でもあります。 開山は、五山文学でも活躍した天岸慧広(てんがんえこう)…

鎌倉五山文学の拠点、瑞泉寺

夏目漱石が『門』で円覚寺を描いたように、鎌倉には文化人とゆかりが深い寺が数多くあります。古くは、鎌倉時代末期から室町時代にかけて「五山文学」と呼ばれる漢詩文学が栄え、その拠点となったのが二階堂にある瑞泉寺でした。 瑞泉寺は中世を代表する禅僧…

オラファー・エリアソン展を体験する

エコロジーの思想を現代アートで表現するオラファ―・エリアソンの展覧会。麻布台ヒルズギャラリーの開館記念として開催されています。 鑑賞だけでなく体験を通じて、身近なはずの自然現象のもつ力とその美しさを再発見しリフレッシュできました! ■ギャラリ…