ドーラの撮れたDay

漫画や小説の聖地巡礼と街歩きが大好きで、素敵な出会いを楽しみながら写真で綴っています。

鎌倉晩秋/千姫ゆかりの東慶寺から浄智寺、建長寺へ

写経をしたいと思い、北鎌倉駅に近い東慶寺へ。その後、浄智寺、建長寺と北鎌倉を歩きました。

🍂千姫ゆかりの東慶寺

東慶寺は臨済宗円覚寺派のお寺で、開山は北条時宗夫人です。家康の孫で豊臣秀頼の正室であった千姫は、大阪城落城後、秀頼と側室との間に生まれた娘(奈阿姫)を救い、養女にしたうえで東慶寺で出家させたのだそうです。出家後は天秀尼と号し、東慶寺の住持になりました。

 

境内全域が撮影禁止になっていますが、梅、桜、あじさい、アヤメなど季節ごとの花々に加え、小さな野草の花たちも楽しめる素敵なお寺です。

もう紅葉はわずかに残るだけでしたが、銀杏の落ち葉の掃き集めた跡まで美しく、枯山水のように流れができていました。美意識を突き詰めていらっしゃる!✨

鎌倉街道沿いにある門を入り進むと、山門に続く階段があります。

山門は茅葺き屋根です。この山門を通った先の左側にご本尊があります。

ご本尊にお参りしてから売店で写経の申込みをして、向かいにある白蓮舎で写経をしました。ガラス窓こしに外が見える静かな部屋でゆっくり墨をすり、毛筆で「般若心経」の280文字を書き上げました。私は初心者のため、「般若心経」の解説本を持参し意味を確かめながら書いたので1時間とちょっとかかりましたが、心の落ち着く時間でした。

 

🍂バッジュ・シャーム・キョウト 鎌倉遷展

東慶寺の松岡宝蔵で、インドのアーチスト、バッシュ・シャームの個展が開かれていました(個展のみ撮影可)。京都に続く開催です。

 

バッシュ・シャームはインド中部の少数民族であるゴンド族出身で、ゴンド族に伝わる神話や伝承などをモチーフに創作しているとのこと。緻密な線や大胆な色彩が新鮮でした。

 

🍂多くの映画の舞台となった浄智寺

東慶寺を出て鎌倉街道を鶴岡八幡宮方面に少し行ったところに、臨済宗円覚寺派の浄智寺があります。いかにも禅寺らしい静寂な空気が流れていました。

 

古びた石の橋を過ぎ、石段を少し登ったところに山門があります。

 

鎌倉十井の一つ「甘露の井」の側にある石橋

 

山門を通ると、鎌倉石の古い階段があります。石の角がすりへって丸くなり、ゆるやかなリズムをきざんでいます。濡れた落ち葉をふみながら階段を上ると鐘楼門。12月とはいえ、ここはまだ紅葉も包まれていました。

浄智寺は多くの映画のロケ地ともなっています。

「ツィゴイネルワイゼン」「ラヴァーズ・キス」「武士の一分」「DESTINY」「鎌倉ものがたり」「武曲 MUKOKU「文禄三年三月八日」

🍂ランチは点心庵で湘南野菜のカレー

浄智寺からさらに建長寺まで歩き、建長寺入口にある「点心庵」でランチを。

点心庵は建長寺伝承の建長寺汁(=けんちん汁)で有名ですが、「湘南野菜の鎌倉はちみつカレー」をいただきました。

 

🍂建長寺

 

建長寺の重厚な建物に深みのある赤がよく映えていました。最後の紅葉ですね。

さて、建長寺から鎌倉駅まで15分くらい歩いて、鎌倉から江ノ電に乗りました。

稲村ヶ崎

稲村ヶ崎から見る富士山の夕景がとても綺麗なので、日没に合わせて行ったのですが、曇ってしまい残念なことに。でも、江ノ電稲村ヶ崎から海に向かう路に大好きな坂がありまして、久しぶりに青春モードに浸っちゃいました🏄‍♀️

稲村ヶ崎駅に戻って江ノ電で藤沢駅から帰路に。ふう、たくさん歩きました🎈