やっと暖かくなってきたので、北鎌倉へ。
横須賀線北鎌倉駅で下車して、ゆるりと散策しました。
東慶寺
梅の季節も終わりますが、まだまだ楽しめました。
東慶寺は1285年(鎌倉中期)に、北条時宗の妻・覚山尼が創建。女性からの離婚が許されなかった時代に「駆け込み寺」となって女性を救ったというお寺です。
かつて、茅葺きの山門の向こうは男子禁制だったそうです。
東慶寺は北鎌倉一の梅の名所といわれます。境内に130本くらいの梅の木があり、古木の枝振りが立派でした。
寺の庭には小さな花たちも静かに咲いていました。
野草も植えられているようです。かがんで野の花を楽しんでいらっしゃる方も。
山門をくぐって進んでいくと、中央で金仏が待っていました。北条時宗の廟に向かって瞑想しているという説もあるそうです。
東慶寺を開いた覚山尼の墓です。8代執権北条時宗の正室で、父は安達義景、母は北条時房(北条政子の弟)の娘。時宗といえば、2度にわたる元寇のときの執権ですね。
浄智寺
東慶寺から5分ほど歩いて浄智寺へ。1281年創建で、あじさいの寺として有名です。
石段を登ると中国様式の鐘楼門がありました。石段は鎌倉石で造られていて、すりへった石の面が波打つようでした。
鐘楼門は2007年に再建され、「山居幽勝」の額が掲げられ、花頭窓のある上層には1649年の梵鐘が吊るされています。仏の世界にあって、深く静かですばらしい地にあるという意味とのこと。
曇華殿(仏殿)の前のしだれ梅
崖地には「やぐら」と呼ばれる横穴式墳墓がいくつもありました。「やぐら」は13世紀後半から15世紀ころまで造られたとみられ、鎌倉、逗子、横浜市南部などに点在しています。
お寺の裏山のやぐらに布袋尊の像。お腹に触るとご利益があるそうです。
浄智寺のあとは10分くらい歩き、建長寺正門近くの『点心庵』で遅めの昼食です。
鎌倉野菜がたっぷりのカレーにしました。お水のピッチャーにも野菜が入っていて、さわやか~🥕🥦🥬
『点心庵』の名物は「けんちん汁」ですが、「けんちょうじ汁」がなまった名称なのだそうです。知らなかった!
建長寺
いざっ!建長寺へ。
1253年の創建で、開基(創立者)は鎌倉幕府第5代執権・北条時頼、開山(初代住職)は南宋の蘭渓道隆。鎌倉五山第一位、臨済宗建長寺派の大本山です。
三門の両脇は、早咲きの「おかめ桜」が満開でした😃
法堂の天井画『雲龍図』。鎌倉出身の小泉淳作が2003年に描いたもの。
方丈の正門。芝・増上寺にある崇源院(お江)の霊屋の門を移築したそうです。お江は信長の妹・お市の娘で、徳川二代将軍・秀忠の正室で、なるほど、扉には葵のご紋!
建長寺周辺
建長寺の半僧坊大権現の参道を歩いていたら、「虫塚」が現れました。人間の都合で命を奪ってきた昆虫を供養するための慰霊碑です。解剖学者・養老孟司氏の発案、建築家・隈研吾氏の設計。白いワイヤで組まれているのは、虫篭のイメージとのこと。
鎌倉は切り通しが多いので、木の根っこが面白い。岩登りしているみたい🌲
もともとは、どういう木だったのかなあ。。。
鎌倉はこれから本格的な花の季節。コロナの心配は変わらずですが、少しアクティブに動けるといいですね。
大河ドラマ「鎌倉殿の七人」も進行しているので、ゆかりの場所も訪ねてみよう。
<交通メモ>
横須賀線北鎌倉駅(11:30)~徒歩~横須賀線北鎌倉駅(16:00)