ドーラの撮れたDay

漫画や小説の聖地巡礼と街歩きが大好きで、素敵な出会いを楽しみながら写真で綴っています。

新年は生田緑地の日本民家園から

生田緑地は、小田急線向ヶ丘駅から徒歩13分のところにあり、雑木林や湿地などが広がる自然豊かなエリアです。お正月の農村風景を味わおうと、緑地内の日本民家園に出かけました。

展示してあった佐賀県のしめ縄飾り。鶴の形ですが亀のしめ飾りもあるそうです。

生田緑地のメタセコイヤ

紅葉の時期はエリア一帯が真っ赤に染まりましたが、少し残った赤い葉が陽に輝いていました。

 

 

メタセコイヤの林にある池の水面は赤い落ち葉で埋めつくされています。

 

林で深呼吸をしたあとで日本民家園へ。古民家の知識が乏しいので案内レポとしては微妙かもしれませんが、「あ、素敵だな」と思ったところをカメラにおさめました。

日本民家園:豪雪に耐える五箇山の合掌造り

富山県五箇山から移築した合掌造り。豪雪から建物を守る藁の「雪囲い」が始まっていました。

 

合掌造の組み立てには釘は一切打たず、稲縄とネソと呼ばれるマンサクの若木を水に浸けたひも状のものが使われています。

 

見るからに冷たい!!でも大事な生活の場ですね。

 

床板の年輪が描く曲線と窓の影の直線のコンビネーションが美しい✨

 

日本民家園では炉端を守るボランティアさんが活動されています。囲炉裏やカマドで薪を燃やすことは、家を乾燥させ茅葺屋根をいぶず効果があるそうです。

 

 

 

家の窓から外を見たところです、高い位置まで雪囲いに覆われていますが、障子の窓から光が入るよう工夫されていました。

日本民家園:馬と暮らす東北の村から

岩手県紫波郡紫波町から移築した「曲屋(まがりや)」。人が暮らす母屋と馬屋が一体になったL字型の建築様式です(旧工藤家住宅)。岩手県遠野の「伝承園」でも曲屋を見たことがありますが、養蚕や農業の神として信仰されている「オシラサマ」にまつわる、馬と娘の哀しい恋の話が伝えられていました。人と馬が一緒に生きていたのですね。

 

山形県の出羽三山を背景にする「ハッポウ造」の大きな農家(旧菅原家住宅)。織機のある部屋を「シモデ」、奥の部屋が客間と思われる「カミデ」です。

 

食事をする場所は「おめえ」と呼ばれます(旧菅原家住宅)

 

住宅の入口には、豪雪地帯の建物の特徴であるアマヤ(前室)が設けられています。荷物を乗せて雪上を運ぶ道具も、ここで乾かしていたそうです。左からバジ 、タケノマ、ワラノマです。(旧菅原家住宅)

 

 

背負子で「ヤセンマ」といいますが「ヤセウマ」とも呼ばれます(旧菅原家住宅)

福島県に「やせうま」という農夫と痩せた馬の心温まる昔話がありました。痩せた馬がかわいがってくれた農夫の役に立とうとして背負子に変わったそうです。

日本民家園:土壁が美しい信州の村から

長野県から移築された水車小屋。動いていました。歯車の仕組みで、一度に製粉、精米、藁打ちができます。

 

長野県南佐久郡から移築された旧佐々木家住宅。風呂やトイレなど見どころがいっぱいありますが、私は土壁に惹かれました。土に水と藁を混ぜて竹の土台に塗り込んだもので、藁が陽射しを受けてキラキラ光と!その上に木の枝が影を落とし、水墨画のようでした。

 

土壁のひび割れ具合も風情があります。

 

水車小屋の土壁ですが、崩れ落ちた部分から壁を構成している竹、縄、藁、土がわかります。

 

家屋の中も土壁が取り入れられています。現在の住宅でも、エコの観点から内装に珪藻土を使うお宅がありますね。わが家もリフォームのときに検討し、土壁をヒントに開発された多孔質セラミックスをタイル形状に成形した壁材(エコカラット)を用いました。ショールームにいったとき、トイレの空気が爽やかになる気がしたものですから。

 

日本民家園:やはり身近な関東の家

北陸や東北で厳しい自然と共にある民家を見たあとですと、私自身が生まれ育った関東の家々は少しほっとします。

 

陽の光に癒やされます

日本民家園:道すがらの出会い

山梨県塩山市にあった六地蔵

 

日本民家園の中にあるソバ屋さんで出会った方です。「写真いいですか?」とお願いしたらポーズをとってくださいました。この扮装はイベント用などではなく、ご自身の楽しみでやっていらっしゃるとか。かなり手が掛かっているようです、すごい!!