2023年10月に全面オープンした虎ノ門ヒルズでアート探訪。地下鉄日比谷線虎ノ門駅から直結している4つのタワーのうち森タワー、ビジネスタワー、ステーションタワーでパブリックアートを巡りました。
新しい街は次の時代への期待がいっぱいで、ワクワク🎈
森タワー:多様な文化の共存を願うアートたち
森タワー2階のオーバル広場には、高さ10メートルの人型の彫刻があります。≪ルーツ≫というタイトルのとおり地面から根が生えて人になっていますが、人は文字でかたち造られています。
日本語、中国語、アラビア語、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語、ヒンディー語、ロシア語の8つの言語の文字で、「多様な文化をこえて、人々が平和に共存する」という願いが込められているとのこと。
緩やかな丘では休憩時間をのんびり過ごす人たちの姿も。
彫刻の中から上を見ると、空から文字が降ってくるようです。
作者のシャウメ・ブランサはスペインのアーチストで、瀬戸内海・男木島の港に建てられた交流館≪男木島の魂≫も観たことがあります。建物の屋根が貝殻の形になっていて、やはり8つの言語の文字がデザインされていました。
オフィスロビーの受付に設置された、ジャン・ワン《Universe 29》 宇宙を浮遊する隕石の群れのよう。
オフィスロビー2,3階のエレベーターホールの前に水の流れを描いたガラス作品。サン・クワァク《Untying Space-Toranomon Hills Tower》
オフィスロビー1階の車寄せに面した通路にある、内海聖史《あたらしい水》。点描のグラデーションが柱部分の鏡に作品が映り込み、通路を歩くにつれ次々と見え方が変わってきます。
ビジネスタワー:ビジネスも宇宙の真理の中にある?
ビジネスタワー1階オフィスロビーの森万里子《Cycloid V》
サイクロイドとは数学用語で、直線上を円が転がるときに円のある一点が描く曲線のことだそうです。ぐるぐると曲線を描いて安定した構造を探し当てる、宇宙的な理の再現かしら。
ビジネスタワーのエントランスには、大きな吹き抜けの天井から床まで流れ落ちる滝のカーテン
ビジネスタワー3階には人気店26店舗が集結した「虎ノ門横丁」!!時間的に開店準備中が多かったですが、夕方はたいへんな賑わいでしょうね。
イタリアン&オイル寿し店「イル・フリージオ」。ちょうちんが可愛かったので。
餃子居酒屋「虎ノ門 PAIRON」 気軽に入れそうな価格帯!
ステーションタワー:自然と文化の相乗効果がパワーに
ステーションタワーの入口。光を空気の流れが揺らしているのかしら。壁面のガラスの映り込みが水面のように見えます。周辺のビルとの相乗効果がダイナミック!
N・S・ハルシャの《マター》
ラングール(猿)が球体を抱えて指さしているのは、遠い宇宙だそうです。ハルシャはインドの作家で、インドの叙事詩ラーマーヤナに登場する「ハヌマーン」をイメージさせます。ハマヌーンは中国では西遊記に出てくる「孫悟空」のモデルといわれます。
虎ノ門ヒルズのアートイベントも行きましたので、次回に。