3月中旬に箱根のポーラ美術館へ。小田急線で箱根湯本まで行き、そこから美術館まで直通バスで40分程度。
美術館のエントランス。箱根の自然に現代建築が溶け込んでいます。
森の遊歩道
美術館は森に囲まれていて、散策できるように遊歩道があります。木々の葉が生い茂るのもまもなくですね。
見上げると、細かいレースのように若い枝が張り巡らされています。丸いかたまりがいくつも。ヤドリ木だそうです。
草花も少し芽吹いてきています。
作品:ロニ・ホーン≪鳥葬≫
森の中にはアート作品も展示されています。ロニ・ホーン≪鳥葬≫は常設なのでいつでも鑑賞でき、季節ごとに変わる表情が愉しみです。
大好きなガラスの作品。≪鳥葬≫というタイトルからチベットの葬儀を重ねてしまいます。天空世界と通じる"しかけ”が置かれているようでもありますが。
少し近寄ると、ガラスのかたまりに光が移ろっているのが分かります。
ガラス円柱の上。水が溜まっていて森の姿を見せてくれます。実は、ガラスが森を取り込んでしまったのかも。。。。
作品 SHIMURAbros ≪Light Odyssey≫
この作品もとても好きです。Odyssey(オデッセイ)はホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の英語読みで、転じて長い冒険という意味。
ここは異界への扉でしょうか。
展覧会『部屋のみる夢』
美術観では『部屋のみる夢ーボナールからティルマンス、現代の作家まで』が開催中。
部屋という閉塞した空間から、窓や扉を通じて外界と関わり合う接点にとても興味を持っています。
ヴィルヘルム・ハマスホイ《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》
デンマークの画家。やわらかい白色の窓辺から静謐な空気が流れています。
髙田安規子・政子のインスタレーション。窓や扉がモチーフになっていて、人々の無数の暮らしを想います。たとえば、アンネ・フランクの屋根裏部屋とか。
草間彌生《ベッド、水玉強迫》
タイトルにある脅迫とは何でしょうね?にょきにょきと突起する形状は性的なエネルギーを感じますが。
ヴォルフガング・ティルマンス≪デューラー通り≫ 写真
初めて知るドイツ出身の写真家でしたが、とても惹かれました。日常を捉える繊細な視点が素晴らしい!!
森の空気をたっぷり吸って、美術館から箱根湯本駅までまた直通バスで帰りました。