銀座は昔から画廊の多い街でしたが、最近ではファッションのハイブランドが銀座でアート展を開催しています。
そんなアートを楽しみつつ、銀座の裏通りにも目をこらしながら街歩きをしました。
銀座の4丁目交差点。ビルが影を落とし合っています。分かりやすく、ここから出発!
アートの時間
シャネル・ネクサス・ホールで、ジェーン・エヴリン・アトウッドの写真展「Soul」を観ました。
日本で初めての個展ですが、第1回ユージン・スミス賞の受賞者だったのですね。
1970年代から撮り続けたパリの娼婦たちや女性服役囚の姿に、安易な共感を拒むような孤独を感じます。
アウトウッドの特質でしょうか。”あたたかい目線”といった写真家の思いを込めず、被写体をそのまま捉えようとしているかのようでした。
GINZA SIXへ。1階の店舗のファザード(外装)が楽しめます。ブランドごとに異なる外装で、昔の「のれん」のイメージ。左側がサンローラン、右側の緑部分は銀行。
右側はセリーヌの外装。パーツの1本1本が焼き物でできているので全部違い、取り付けの向きも違います。太陽光の反射にバリエーションを付けるためとか。
GINZA SIXの建物内は、圧迫感をなくすためにナナメの線が多用されています。
≪Metamorphosis Garden(変容の庭)≫。中央吹き抜け空間に創られた、名和晃平さんによるインスタレーションです。1年間にわたる展示も4月末まで。
混沌から生じる新たな物語を描かれたそうで、空間に浮かぶ白い島々の変容とそれを見守る神鹿。日本神話を思い起こし壮大さに浸りました!
そういえば、名和さんの作品は瀬戸内海・犬島で≪Biota (Fauna/Flora)≫を観たことがありました。 Biota(生物相)というだけあり、犬島のざらつく岩肌から現れた得体の知れない生命体みたいだ!と思った記憶が。
石巻の牡鹿半島に立つ作品≪White Deer≫も、きっと美しいでしょうね。
銀座の街角歩き
ガス灯通り。赤白ストライプのお店が歴史ある「銀座スイス」という洋食屋さん。昭和22年創業で名物はカツカレー。ぜひ一度、お味見したい!!
銀座4丁目のビルの谷間にある、宝童稲荷神社。江戸時代に祀られたお稲荷様で、子供の健やかな成長を守る神様として信仰を集めたそうです。
泰明小学校近くの露地。お店の準備かな?
「有楽町産直横町」です。コリドー街のすぐ側、銀座から日比谷の劇場街に抜けるガードの手前にあります。2019年に「有楽町産直飲食街(旧:ぶんか横丁)」をリニューアルした新名所。通路を歩くだけでもワクワクします!!
「有楽町産直横町」の奥の奥。窓や扉の枠に昔の風格を感じます。
一歩出たら、いつもの日常ですね。
銀座はふいに出会えるモダンな歴史が楽しい!