香川県三豊市の粟島に行きました。かつては瀬戸内の海上交通の要所で、たくさんの人が立ち寄り、そして旅立ったそうです。今は海ほたるで知られた静かな島ですが、昔の人たちの対流が、開放的な島の空気感を生み出しているかのようでした。
粟島は北前船の寄港地として、1897年(明治30年)には日本最古の国立粟島海員学校が設立され、全国から船乗りが集まっていた島です。ブルーの校舎跡は、海洋記念館になっています。
島の高台に大漁旗がたなびいていました。爽快!
粟島の人々は、島の外からやってきて定住された人も多いそうです。10年前に東北から移住されたというおじさんに会いました。陽光がいっぱいのこの土地を、奥様が気に入られたとか。
粟島は瀬戸内国際芸術祭の開催地の1つでもあります。私が訪れたのは芸術祭の期間ではありませんが、島のあちこちで楽しいアートが迎えてくれました。
海洋記念公園入口のブイブイ人形。漁業で使われなくなったブイ(浮き)を使ったマスコットです。
粟島港近くにある武内商店。飲み物、お菓子、雑貨まで揃うよろず屋さん。
お隣の「漂流郵便局」は、芸術祭の作品の1つです。
お遍路さんをねぎらう 八幡神を祀る神社の鳥居。参道が砂浜まで続いていて、海辺に鳥居が立っています。
この日は四国の習慣「お接待」の前日で、島の方たちは準備で忙しそうでした。「お接待」というのは、お参りに来てくれたお礼にと、石仏ごとに島の皆さんがお菓子や手作り小物などで、お遍路さんを接待するものです。
毎年旧暦3月21日(弘法忌)行われるそうです。
粟島ではないのですが、三富市の人気スポット・父母ケ浜です。コミュニティバスの最終時間を気にしつつ、巨大な干潟とかろうじて姿を現した夕陽を眺めることができました。